ちょっと役立つコラム
12.62023
自分の老後の資金が気になったが…必要資金はどれぐらいなのか?
老後の資金は一体いくら必要なのでしょうか。
今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から解説します。
一時期2000万円必要なんて騒がれた時期もありましたね。今となっては懐かしい話ではありますが…
しかし、そもそも老後資金の必要な額は各家庭によって違うのです。
ですから、一概に老後に2000万円必要であるとか老後資金の必要額を一律に出すということはできません。
必要な老後資金を決めるのは、年金額と生活コストの差額です。
たとえば65歳からもらえる年金額が月額15万円程度で、老後の生活コストが20万円だとします。その差額は5万円ですね。それを90歳まで生きると仮定しましょう。
90歳―65歳=25年
5万円×12カ月=1500万円。
このように計算すると、最低限必要な老後資金は1500万円となります。
これに家の修繕費や医療費、介護にかかる費用を300万円~500万円ぐらい上乗せした金額が必要な老後資金となります。
ある程度の額は年金定期便でわかりますので、そのときに生活コストと比べてじっくりと計算することをおススメします。
このように老後資金を考えていくと、退職金のほとんどを手元に残さなければいけないかもしれないということが分かります。
ここで、退職金を運用などで減らしてしまう人もいます。
年金生活になってから一年ぐらいは生活してみないとどれぐらいの費用がかかるのか分かりません。
退職直後の大きな出費を避けるのは無難でしょう。
それほど余裕資金が無いのにもかかわらず、退職金を運用に回して失敗してしまうと大変なことになるので注意が必要です。
計画的に貯金や運用をし、退職金の活用も考えることが大切です。
豊かな老後生活を送るためにも是非、一度考えてみて下さい。
また、これからの人生を考えるためにもエンディングノートを活用することは有効な方法です。
実は、私も時間がある時に少しずつですが書いています。
始めは、エンディングというとなんだか暗いイメージですぐにでも死んでしまいそうな縁起の悪いものであると思っていたのですが…
ノートの内容自体は真逆でこれからの人生を考えるための有効な手段であるということが書いていて分かりました。
老後の資金を考えると同時にこれからの人生も考えることが何より後悔のない人生を送る上で大切なことであると私は考えます。
年金について詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
年金生活者支援給付金制度 特設サイト | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)
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