ちょっと役立つコラム
5.262024
人生を豊かにするエンディングノート:30代から始める備えのススメ【静岡県の行政書士が解説】
はじめに
皆さんは「エンディングノート」という言葉を聞いたことがありますか?エンディングノートとは、自分の人生の最期に向けた情報や希望を記録するためのノートです。これを準備することは、年齢や状況に関わらず大切なことですが、特に30代の皆さんにとっても非常に有益なツールとなります。
ちなみにこの記事を書いている私も現在30代です。
この記事では、なぜ30代からエンディングノートを始めることが重要なのか、その具体的なメリットと始め方について詳しくご紹介します。
エンディングノートとは?
エンディングノートは、遺言書とは異なり、法的効力を持つものではありません。
「なぁ~んだ、法的効力がないなら書いても意味がないではないか?」そんな声が聞こえそうですね。
しかし、エンディングノートは、自分の考えや希望を整理し、家族や友人に伝えるための重要な手段です。
具体的には、以下のような情報を記載します。
自分の基本情報(名前、住所、生年月日など) 緊急連絡先 資産情報(銀行口座、保険、投資など) 重要な契約や保有物(不動産、車など) 葬儀の希望 メッセージや手紙 |
これらをまとめることで、突然の事態に備えるとともに、あなたが亡くなられた時に残されたご家族がスムーズに動くことができるので、負担を軽減することができます。
30代からエンディングノートを始めるべき理由
1.不測の事態に備える
人生には予測できない出来事がたくさんあります。30代はまだ若いと感じるかもしれませんが、病気や事故は年齢に関係なく起こり得ます。
エンディングノートを用意しておくことで、万が一の事態に備えることができます。
2.家族への思いやり
エンディングノートを作成することは、家族への思いやりの一つです。突然の出来事で家族が困らないよう、必要な情報や希望を事前に伝えておくことで、ご家族の負担を軽減できます。特に、葬儀の希望や遺産の分配に関する情報は、家族間のトラブルを防ぐためにも重要です。
3.自分の人生を見つめ直す機会
エンディングノートを作成する過程は、自分の人生を見つめ直す良い機会でもあります。これまでの経験や価値観を振り返り、これからの人生で大切にしたいことや、達成したい目標を再確認できます。30代という比較的若い時期にこれを行うことで、今後の人生設計にも役立つでしょう。
エンディングノートの具体的な始め方
1.必要な項目をリストアップする
前述した自分の基本情報等…です。
2.エンディングノートを購入するか、自作する
エンディングノートは市販されていますが、自作することも可能です。
市販のノートは、項目があらかじめ設定されているため、記入しやすいメリットがあります。
一方、自作する場合は、自分の状況に合わせてカスタマイズできるため、より細かな情報を記載できます。
3.定期的に更新する
エンディングノートは一度作成して終わりではありません。ライフステージや状況の変化に応じて、定期的に見直し、更新することが重要です。
例えば、結婚、子供の誕生、転職、引っ越しなど、生活に大きな変化があった際には、エンディングノートも更新しましょう。
4.家族と共有する
エンディングノートは、自分だけが知っているだけでは意味がありません。信頼できる家族や友人と内容を共有し、どこに保管しているかを伝えておきましょう。これにより、万が一の時に迅速に対応できるようになります。
まとめ
30代からエンディングノートを始めることは、自分自身のためだけでなく、家族や大切な人々への思いやりでもあります。不測の事態に備え、家族の負担を軽減し、自分の人生を見つめ直す機会として、エンディングノートを活用しましょう。今から始めることで、将来への安心感を得ることができます。エンディングノートは、豊かな人生を築くための大切なステップです。ぜひ、この機会にエンディングノートを作成してみてください。
この記事を書いている私は…というと、少しずつですが書き始めています。書いていると確かに自分の人生を振り返ることできます。
自分の最期を30代で考えるなんてなんだか悲しい気分にはなるのですが、万が一ってこともあり得ますからね。
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