ちょっと役立つコラム
3.132024
温泉とレジオネラ菌について【静岡県の行政書士が解説】
温泉は、多くの人々にとってリラックスや健康への良い影響をもたらす場所です。
しかし、一部の温泉施設でレジオネラ菌の感染が報告されています。レジオネラ菌は、特定の環境で増殖し、感染症を引き起こす可能性があるのです。
今回は、温泉施設におけるレジオネラ菌対策の基本的な考え方について解説します。
そもそもレジオネラ菌とは何なのでしょうか??
レジオネラ菌は、土壌や河川、湖沼などの自然界に生息する常在菌です。この菌は、アメーバなどの原生生物に寄生しながら存在しており、現在約50種類が確認されています。これらを総称して「レジオネラ属菌」と呼ばれています 。
レジオネラ菌は、感染するとレジオネラ肺炎やポンティアック熱といった病気を引き起こすことがあります。最悪の場合、死に至ることもあります。感染経路はエアロゾル(霧状の水)が人の口や鼻から侵入し、肺に達することで起こります。特に高齢者や乳幼児は感染しやすく、注意が必要です 。
レジオネラ菌に感染した時の症状とは…
レジオネラ肺炎は、非定型肺炎の一種であり、レジオネラ菌によって引き起こされます。この感染症は、温泉や循環式浴槽などの水の中で繁殖したレジオネラ菌を吸い込むことで発症します。以下は、レジオネラ肺炎の主な症状です。
1.初期症状
– 全身のだるさ
– 頭痛
– 食欲不振
– 筋肉痛
2.肺炎の症状
– 咳(初期は痰が少ないことが多い)
– 高熱(40℃を超える場合も多い)
– 寒気
– 胸痛
– 息切れ
3.中枢神経症状(レジオネラ肺炎に特有的なもの)
– 頭痛
– 意識障害(うとうとしがちになったり、ぼーっとする)
– 幻覚
– けいれん
4.その他の症状
– 腹痛、嘔吐、下痢
– 低ナトリウム血症が起こることがある
レジオネラ肺炎の検査と診断には、胸部レントゲンや胸部CTなどの画像検査、尿検査、痰の塗抹・培養検査などが行われます。適切な抗菌薬治療が必要であり、重症の場合は人工呼吸器治療が必要となることもありますので、症状が強い場合には呼吸器内科や感染症内科を受診するようにしてください。
温泉施設でレジオネラ菌が発生しないための対策とは…
1.浴槽水の衛生管理と構造設備の措置
温泉施設では、浴槽水を清浄に保つために、原湯または循環ろ過水を供給し、塩素消毒などを行う必要があります。
しかし、これだけでは十分ではありません。浴槽内の生物膜の発生を防止し、レジオネラ菌を定着させないための措置も必要です。
2.生物膜の発生防止と除去
生物膜は、浴槽や配管の内壁、循環配管のろ材表面などに形成されます。レジオネラ菌も生物膜の内部で増殖し、外界からの不利な条件から保護されます。
定期的な洗浄や消毒などの衛生管理を行い、生物膜の発生を防止しましょう。
3.エアロゾルの分散を防止する構造設備の措置
循環式浴槽などのエアロゾルが空気中に分散することを防止するための構造設備上の措置も重要です。
温泉施設の管理者は、これらの対策を講じて、感染リスクを最小限に抑えるよう努めなければいけません。
詳しくはこちらをご参照下さい
旅館・公衆浴場等におけるレジオネラ症防止対策についてのホームページ (mhlw.go.jp)
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