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飲食店での在庫はどれぐらいストックしておけば良いのか?【静岡県の行政書士が解説】

飲食店を開業するにあたり、大事なことは在庫の管理です。

適正な在庫の量をどれぐらい仕入れておけば良いのでしょうか。今回は、飲食店の在庫管理にについて解説します。

 

適正な在庫の量は業種・業態によって違います。

しかし、それでもひとつの判断の指標はあります。この指標が参考になれば幸いです。

 

①保存可能期間が短いものはどうすれば良いのか

 

飲食店では生鮮食品を扱うことが多いです。よってこれらの食材は保存期間が短くなります。メニューにある料理に使う食材は、すべての在庫を持っておくことが理想的です。しかし、すべての食材を均一な量でそろえておく必要はないでしょう。

なぜなら、メニューによって食材の出る数は違うからです。

 

②注文頻度を調べて在庫を決める

在庫量を決めるもとになる注文頻度を調べるためにはABC分析をおススメします。

 

ABC分析とは…

売上高、コスト、在庫などの評価軸を一つ定め、それらを多い順にA、B、Cの3つのグループに分け、優先度を決める方法です。この分析はパレートの法則(売上の8割は、全体の2割の商品がもたらしている)が基になっています。

 

具体的には、以下のようにグループ分けされます

Aグループ 売上上位7割までに位置する商品群が該当します。多くの利益をもたらす可能性が高いため、機会損失がないよう、多めに在庫をそろえることが基本路線となります。
Bグループ 売上上位7割から9割までに位置する商品群が該当します。多少の利益をもたらす可能性があるため、現状維持が基本路線となります。
Cグループ AグループにもBグループにも属さない、残りの商品群が該当します。利益をもたらさない可能性が高いため、在庫を減らすか撤退することが基本路線となります。

 

これまでの注文実績を基にして「何が人気料理なのか」「人気料理は一定期間に平均どれくらいの量が売れていくのか」「人気のない商品は何か」等をよく分析し、在庫量や発注量の目安にしましょう。

理想の在庫量は3日分であると言われています。しかし、これはトータルな在庫金額ベースで見た場合の指標です。トータルとは、アルコール類、野菜類、魚介類…等様々な在庫を併せたものです。ぱっと見でも分かるようにこれらの在庫は消費期限、賞味期限が違います。よって、すべての在庫を3日分にする必要はないのです。期限の長いものは量を多く、期限の短いものは量を少なくしましょう。

 

自分のお店の状況をよく分析し、判断することが何よりも重要です。

 

 

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