ちょっと役立つコラム
11.52023
相続のはじまりは【火】だった??【静岡県の行政書士が解説】

相続という手続きは、法律として整備されたのは比較的近代のことですが、その“考え方”自体は人類の歴史とともに古くから存在しています。ここでは、相続の起源について、少し物語のようにたどりながら分かりやすく整理してみます。
相続のはじまりは「火」を受け継ぐことだった
太古の原始的社会において、「火」は単なる生活手段ではなく、特別な意味を持つ存在でした。
火は、暖を取る、食べ物を調理する、外敵から身を守るといった役割を担い、人の命を支える不可欠なものでした。しかし当時は、誰もが簡単に火を起こせるわけではありません。
発火の技術は、いわば当時の最先端技術であり、同時に神秘的な力と考えられていました。
そのため、火を起こす方法(発火法)を知る者は「ひじり(聖者)」として敬われ、その技術や知識は限られた者へと大切に受け継がれていきました。
この「大切なものを特定の人に引き継ぐ」という行為こそが、相続の原型の一つであると考えられています。
※なお、相続の起源については諸説あり、本内容はその一つの考え方としてご理解ください。
日本における相続の起源「火継ぎ」
日本においては、相続の起源は「火継ぎ(ひつぎ)」にあるとされています。
火継ぎとは、神聖な火を次の世代へ受け継ぐことを意味します。
古代において火は神聖な存在であり、単なる生活の道具ではなく、家や一族の象徴でもありました。その火を絶やさず、次の世代へとつなげていくことが、家の存続そのものを意味していたのです。
出雲地方の伝統を担ってきた出雲国造家では、後の時代に至るまで相続のことを「火継ぎ」と呼び、相続人が神聖な火を受け継ぐ儀式も行われていたと伝えられています。
つまり、現代でいう「財産を引き継ぐ」という意味の相続は、もともとは「命・役割・想い」を受け継ぐことから始まっているのです。
火を守ること=家族を守ること
古代日本では、家の中の火が消えることは非常に重大な意味を持っていました。
火は生命の象徴であり、その火が絶えることは「家が絶える」「家族が途絶える」ことを意味すると考えられていたのです。
そのため、火を守り続けることは、家族を守ることそのものでした。
この考え方が発展し、「家」という単位を維持するために、特定の人物がすべてを引き継ぐ仕組みが生まれていきます。
それが「家督相続制度」です。
家督相続制度とは何か
家督相続とは、主に長男など一人の相続人が、その家の財産・地位・責任などをすべて受け継ぐ制度です。
現代のように相続人全員で分けるのではなく、「家を継ぐ者」が中心となってすべてを承継する形でした。
これは単なる財産の問題ではなく、「家を存続させる」という考え方に基づく制度でもあります。
現代の相続制度への転換
戦後、社会の変化とともに相続の考え方も大きく変わりました。
昭和22年の日本国憲法施行に伴い家制度は見直され、家督相続は事実上停止されます。その後、昭和23年の民法改正により、家督相続制度は完全に廃止され、現在のような「相続人が平等に相続する」制度へと移行しました。
これにより、相続は「家を守る仕組み」から「個人の権利としての財産承継」へと大きく意味を変えていきました。
詳しくはこちらをご参照下さい
相続は“想い”をつなぐもの
こうして見ていくと、相続は単なる手続きではなく、
・大切にしてきたものを誰にどう引き継ぐか
・家族のこれからをどう考えるか
という、とても“人らしい”営みでもあります。
だからこそ、いざ相続に直面すると、
「何から始めればいいのか分からない」
「家族でどう話し合えばいいのか不安」
「書類や手続きが難しそうで手が止まってしまう」
と感じる方がとても多いのが実情です。
まずは“少しだけ相談してみる”という選択
相続は、早く動いた人ほどスムーズに進みやすい手続きでもあります。
ただ、いきなりすべてを理解しようとしなくても大丈夫です。
「うちはまだ大丈夫かな?」
「これって相談していい内容なのかな?」
そんな段階でも問題ありません。
少し状況を整理するだけでも、その後の手続きがぐっと楽になることはよくあります。
おばた行政書士事務所のサポート
おばた行政書士事務所では、遺産分割協議書の作成をはじめ、相続に関する各種手続きのサポートを行っています。
・何から始めればいいか分からない方
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そういった方に向けて、一つひとつ丁寧にご案内いたします。
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