おばた行政書士事務所

自分が亡くなった後、ゲームアプリ等の相続はどうなるのでしょうか？

ここではゲームアプリ等の相続について解説します。

ゲームアプリとは、一般的にはゲームに分類されるアプリケーションのことをいい、スマートフォン向けのアプリが多くを占めています。

ゲームアプリを利用するためには何らかのアカウントを作成する必要があることが多く、アプリによってはそのアプリ内でのみ利用可能なゲーム内通貨を利用するものもあります。

ゲームアプリ内の通貨などは、一般的にはサービス利用規約などにおいて譲渡や払戻しが禁止されているため財産的価値を有するものと評価することが困難と考えられます。

そのため、ゲームアプリが終了してゲーム内通貨の払戻しをサービス提供者が肯定するような例外的な場合を除き、ゲームアプリのアカウントと独立して、ゲームアプリ内の通貨について相続による承継を肯定することは難しいでしょう。

例えば、私が音楽ゲーム（音ゲー）をやっていて課金も結構していてゲーム内コインがたくさん貯まっていたとします。

しかし、突然の不慮の事故等で私が亡くなった場合、同じ音楽ゲームをしていた娘が私が貯めていたゲーム内のコインだけ引き継げるのか？というとそれがなかなか難しいと考えられています。

ただし、ゲームアプリのアカウント承継者についても、アプリ提供者と亡くなられた方との結ばれた契約であるので利用規約の定めによって承継されるかどうかが決まると考えられます。

ゲームアプリの規約ではアカウント自体の相続を肯定しているものはあまり見られないと思われます。

そのため、一般的には相続によってアカウント自体を承継することは難しい場合が多いです。必要に応じて各社の規約の確認や問い合わせをしましょう。

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