ちょっと役立つコラム

障害福祉サービスのグループホームの立ち上げの4つのプロセス【静岡県の行政書士が解説】

グループホームを立ち上げ、運営していくためにはどうすれば良いのでしょうか。

今回はグループホームの立ち上げの手順について解説します。

 

①企画段階

「なぜグループホームをやるのか」「自分はどんなホームを作りたいのか」「それはなぜか」など、グループホームビジネスを始めるにあたって基本的な動機や目的、理念を明らかにしましょう。この子本的な動機や目的、理念が明らかになったら市場の調査、地域のニーズの実態を踏まえての立地の選定を行います。

立地の選定については、もし仮に既に適当な物件の目星がある場合でも、改めてその地域の住民の特性や年齢構成、将来予測等…その地域についての現状を把握しておくことはとても大切です。

また、思いを形にするためには、事業計画の基本プロセスをしっかり踏むことも大切です。

 

②実行計画段階

立地の目途がたち、指定申請ができる確認ができたら、グループホームの実際の立ち上げ計画を考えましょう。

 

【ハード面】

新築の場合は建物設備の基本設計、実施設計ができる業者を選定し、建築法令・消防法令上の基準とともに、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準を満たす必要があります。

・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準(◆平成18年09月29日厚生労働省令第172号) (mhlw.go.jp)

グループホームは入居者にとっては「自宅」であり、個室を中心とした専有空間と、家族としての生活を営む共用空間をいかにバランスよく配置するかが重要です。また職員にとっての事務空間も不可欠です。

また、戸建住宅や寮の改装によってグループホームへと転用する場合には、建築法令上の用途変更手続きや消防法対応とともに、個室の確保、共用部分の規模と空間のあり方を検証し、グループホームとしての要素を追加します。

 

【ソフト面】

グループホームにとって、最大の成功のポイントは人材の確保と育成です。グループホームという場所は入居者にとって「家」であり「日常生活の場」そのものです。逆に職員にとっては「仕事の場」です。両者は同じひとつの場所なのですが「共同体」でなければなりません。いかに入居者に「普通の生活」を送っていただくかが重要となります。そのためにも、人材確保と育成が重要といえるのです。

 

③開業準備段階

建築設備設計から施工を経てハードが構築されていくと同時に、障害福祉サービスの指定申請を行い、指定を受けます。それと並行して、入居者の募集を行いましょう。開業の目途が立った段階でパンフレットを作成し、様々な場所に配布し、存在を知ってもらうことが利用者確保の第一歩となります。

また、職員の採用と配置、日々の業務運営体制の整備を経て、いよいよ開業です。

 

④開業後

重要なことは「生活」という正解のない仕事に携わりながら、事業として「継続」することです。何が何でも継続できるように運営していきましょう。

 

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