ちょっと役立つコラム

【静岡県の行政書士が語る】父の日に思い出す、亡き父との別れと、初めて向き合った相続手続き

父を見送った日から、私の相続への想いが始まりました― 父の日に思い出す、あの時の手続きと、今の私 ―

父が亡くなったのは、私が行政書士試験の勉強をしていた頃のことでした。
「あと少しで合格できるかもしれない」――そんな思いで机に向かっていた毎日の中、突然知らされたのは、父ががんであるという事実。
あまりに早すぎる59歳での旅立ちでした。

亡くなる直前まで元気に過ごしていた父。
家族としても心の準備などできていなかった私たちは、ただ時間だけが過ぎていく中で、現実味のない喪失感に包まれていました。

そして、あの別れのすぐあとに待っていたのが、「相続手続き」という現実です。


まさか自分が、相続に直面するなんて思ってもいませんでした

戸籍の取り寄せ、金融機関や法務局とのやりとり、不動産の名義変更、財産の確認。
言葉では知っていた“相続”というものが、実際にはどれほど大変で、精神的にもしんどいものか――。
その時、私は初めて体感しました。

手続きの一つひとつに慣れない中で、「もう父はいない」という事実を、書類を通して何度も突きつけられる毎日。
心の整理もできていないまま、期限やルールに追われながら淡々と進めるしかない日々でした。

それでも、ひとつずつ手続きを終えるたびに、「あの時、誰かに相談できていたら、もう少し気持ちにも余裕があったのかもしれない」と思うようになりました。
この経験が、私が行政書士として相続業務に力を入れたいと思うようになった原点です。


相続は、書類だけじゃない。「心」に向き合う手続きです

相続には、戸籍や財産、遺産分割といった手続きが必要です。
でも、その前にあるのは、“大切な人を亡くしたという事実”です。
突然の別れや、複雑な家族の想い――。相続とは、そんな感情と向き合いながら進めなければならない、とても繊細なものです。

だからこそ、私は相続を“感情のある手続き”として捉えています。
「何から始めればいいかわからない」
「気持ちがついていかない」
そんな方のそばで、寄り添うことができる行政書士でありたいと願っています。


父の背中が、今の私の仕事を支えてくれています

父は、まじめに働き、人に対して誠実で、家族を何よりも大切にする人でした。
その姿は、今の私の仕事の原点になっています。

行政書士として開業したこと、初めてお客様に「ありがとう」と言っていただけたこと。
これらを父に直接伝えることはできませんが、いつも心の中で報告しています。

「私は今、誰かの相続に寄り添える仕事をしています」
「お父さんが教えてくれたこと、今も大切にしています」


父の日に、「ありがとう」の気持ちをこめて

父の日が近づくと、ふと立ち止まり、父のことを思い出します。
もう会うことはできないけれど、父が遺してくれた温かさは、今も私の中で生き続けています。

そして、同じように大切なご家族を亡くされた方へ、私はこう伝えたいと思っています。

「相続の手続き、無理をしすぎなくて大丈夫です」
「感情の整理がつかないときは、どうか専門家を頼ってください」
「私は、あの時の自分のように戸惑う方の力になりたいと心から思っています」


相続でお困りの方へ――どうか、お一人で抱えこまないでください

相続のことを考えるのは、辛いことかもしれません。
けれど、確実に進めていかなければならない手続きでもあります。

そんなとき、「話を聞いてもらえるだけでも少し楽になった」と思っていただけるよう、丁寧にお話を伺い、状況に合わせたサポートをご提案しています。

  • 何から始めたらいいかわからない

  • 書類の集め方が不安

  • できるだけ早く手続きを終えたい

どんなことでも、まずはお気軽にご相談ください。
相続を経験した行政書士として、感情にも寄り添いながら、誠実にサポートいたします。


父の日に、感謝とともに――

「大切な人を見送った今だからこそ、丁寧な手続きを」
相続に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください

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