ちょっと役立つコラム

親が介護状態になってしまった…【親への経済負担について解説】

もし、自分の親が介護になってしまったとき…介護費用は誰が負担するのでしょうか。

一番良いのは、親にかかるお金は親自身が自分で用意して、まかなえるようにするのが良いでしょう。

そのためには親の家計や資産の状況をある程度把握しておく必要があります。

確認した結果、親の資産があまりないことが判明した場合や、介護が進んだ状態で不足していることが判明した場合は、どうしても子どもが負担しなければなりません。

兄弟がいる場合は、何らかの事情がないかぎりは均等に負担するようにした方が良いでしょう。直接介護に関われないモノが、多めに負担するという方法もありますが、人によってはお金で解決しようとして面倒なことをすべて押し付けてくる可能性もあります。

後々になって不公平感が残らないような話し合いや気遣いが必要です。

こちらの方が明らかに多く費用を負担しているのであれば、相続時に示せるような記録をつけておくことが良いです。

親の家計に無理と無駄があるようなら、家計を引き締めて、いざというときにつかえるお金を殖やしておくように勧めるのも良いでしょう。

とにかく何事も早めの対処が肝心です。

 

以下は、総務省統計局2022年の家計調査報告(貯蓄・負債編)より引用します。

 

二人以上の世帯について世帯主の年齢階級別に1世帯当たり貯蓄現在高をみると、40歳未満の世帯が812万円と最も少なく、60歳以上の各年齢階級では2000万円を超える貯蓄現在高となっています。 負債現在高をみると、40歳未満の世帯が1469万円と最も多く、年齢階級が高くなるに従って負債現在高が少なくなっています。また、負債保有世帯の割合は40~49歳の世帯が66.1%と最も高く、40歳以上の世帯では年齢階級が高くなるに従って低くなっています。

純貯蓄額(貯蓄現在高-負債現在高)をみると、50歳以上の各年齢階級では貯蓄現在高が負債現在高を上回っており、70歳以上の世帯の純貯蓄額は2321万円と最も多くなっています。

一方、50歳未満の世帯では、負債現在高が貯蓄現在高を上回っており、負債超過となっています。

 

また、世帯主が65歳以上の世帯では貯蓄現在高が2500万円以上の世帯が約3分の1を占めています。 二人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上の世帯(二人以上の世帯に占める割合42.6%)について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、二人以上の世帯全体と比べて、世帯主が65歳以上の世帯では、貯蓄現在高が高い階級にも広がった分布となっています。そのうち2500万円以上の世帯は、全体の34.2%と約3分の1を占めています。一方で、300万円未満の世帯は、全体の14.4%を占めているという結果になっています。

 

この統計からも貯蓄が多いのは親世代であるということが言えますね。

なるべくは親の貯蓄から介護費用が捻出できれば子供たちのもめごとの予防にもなるでしょう。

 

詳しくはこちらをご参照下さい

統計局ホームページ/家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯) (stat.go.jp)

 

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